現代を生きる鍵っ子たちのあるあるトラブルとは

核家族化が進み、日本の家庭では子どもがひとりでいることが多くなりました。共働きする夫婦の家庭では、子どもが学校から帰ってきても誰も居ないということが常態化していったのです。
自宅に家人がいないため施錠解錠のためにカギを所持することになった子どもが「カギっ子」です。

実は家のカギを所持するということは、子供心にワクワクしたという人も多いようです。カギを持つということは、それだけ大きな責任を担うということを意味します。両親にそうしたことを説明されなくても、なんとなくそうした「雰囲気」を、子どもは感じ取るものなのかもしれません。

しかし、家の出入りを自由にする道具であるカギを預けるのですから、親は子どもに対して注意するべきことを、あらかじめ伝えておくことが重要でしょう。子どもは重要なカギを預かったことで舞い上がり、とんでもない行動に出ることだってあります。親が想像もしないような発想を持つのが子どもという生き物ですから、「こんなことは言わなくても大丈夫」とタカをくくらずに、きちんと説明してあげましょう。

カギっ子のよくあるトラブルの原因は、学校などでカギを見せびらかしてしまうことです。ほかの子どもは所持していない大人のアイテムのように感じるためか、そうした傾向は強いと言えるでしょう。しかし、子どもがカギを持っているということは、その家に子どもだけ、あるいは誰も居ない時間が相対的に多いということを意味しています。空き巣などの侵入盗にとってみれば、こんなに都合の良いことはないでしょう。子どもにカギを持たせるならば、そのことは公にするべきではないのです。

帰宅して、玄関のカギを開けるときも注意が必要です。たとえ誰もいないことがわかっていても「ただいま」の掛け声は必ずかけるようにさせましょう。
他にも「カギで遊ぶ」「カバンに入れっぱなしにする」などは避け、衣服と連結できるキーホルダーを使用しましょう。